ラーメンの起源、それは室町時代にあり?

家の近所にラーメン屋が開店したので食べてきました。煮干しから出汁をとっており、しょうゆ・しお・味噌などから味や麺の種類も選ぶことができるお店です。1000円の壁を突破していましたが、価格以上の味で十分満足することができました。

 

その帰りのことですが、歩きながら頭にラーメンっていつ頃からあったっけ、と素朴な疑問が浮かんできたのです。

 

調べたところ1488年、つまり応仁の乱が終わってしばらくした頃です。

相国寺塔頭鹿苑院の蔭涼軒主亀泉集証(きせんしゅうしょう)という人物が、来客に振舞うために中国の『居家必要事類』という書物を調べて経帯麺(けいたいめん)という料理を作ったという記録が残されているそうです。

亀泉集証は地位も権力もあった人物なので、中国伝来の新しい料理を用意することで来客を驚かせ見栄を張ろうとしたのかもしれません。まあ客側は未知の食べ物を出されておっかなびっくりだったことでしょう。

この経帯麺というのが小麦にかん水(アルカリ塩水溶液)を用いた平麵であったとされ、これが日本初のラーメンだったのではないかと考えられているそうです。

まだ醤油もなかったはずですし、魚油や味噌をつけて食べたのでしょうか?実際の味などは分かりませんが

 

一昔前は水戸黄門が最初に食べたとか、言われていたものですが……。

 

 

吉川英治『大岡越前』時代劇・大岡政談とのギャップに驚き!

今回は吉川英治著『大岡越前』の簡単な感想を書こうと思っています。

 

大岡越前は8代将軍徳川吉宗享保の改革の折に抜擢した江戸町奉行として知られる人物です。

 

火事防止のため、いろは四十七組と呼ばれるとび職中心の町火消を創設するとともに、病気の治療や食糧難にあえぐ貧困層救済のために小石川養生所の設置や青木昆陽を抜擢しサツマイモ普及に尽力しました。

 

こういった政治家の側面だけでなく、法を順守して公正な裁きを行ったことから庶民からの評判も高く名奉行と呼ばれました。

 

そしてそれはいつしか『大岡政談』という一種の美化された形で講談や歌舞伎で物語となり、近年まで時代劇や小説で描かれてきました。

 

長々と大岡忠相という人物について書いてきましたが、こっからが本題の吉川英治著『大岡越前』の感想!

 

吉川英治氏はそれまでの大岡越前像を良しとしなかったのか、政治家でも大岡政談でもない人間としての内面を描くことにチャレンジしていました。

なにせ冒頭から大岡越前が家出をしてチンピラとしての生活を送っているのですから。その暮しの中で兄との比較や自堕落な暮らしをしている自分への反省、そして恋愛など。彼の人間としての成長を描いています。

そのくだりは長く、読むものによっては、なんだこれは?と疑問を抱いてしまい読むのを辞めてしまうかもしれません。しかし後半には奉行となった大岡越前の姿が描かれ、そのなかで過去の自分を向き合うことになる事件を自ら裁く展開となっており、満足感に繋がっています。

いい意味でそれまでの固定観念が通じ無い作品で読後感としては悪くありませんでした。

 

前のブログの時に出した歴史クイズの答え
5代

魏王朝曹丕曹叡(曹丕の嫡男)、曹芳(曹叡の養子。曹丕の弟曹彰の孫とされる)、曹髦(曹丕の孫の一人)、曹奐(曹操の孫)と5代で滅亡した。

 

歴史ゲーム「三国志 中原の覇者」の魅力と思い出話

拙者大和国サムライと申します。この度徒然なるままにブログを書いてみることになりました。昔から歴史に興味があり好きなので、ブログ内容は歴史上の人物の紹介や逸話、歴史関係の映画・本・ドラマなどなどの感想を中心にする予定にしています。

 

で、初回のテーマは歴史ゲーム

1988年7月29日にナムコ(現バンダイナムコゲームス)から発売された「三国志 中原の覇者」の思い出話になります。

え、知らない……。

まあ、随分と昔のゲームですし。今じゃレトロですし。

 

ゲームの概要を簡単に説明すると、中国後漢三国時代を舞台にしたシミュレーションゲームで、プレイヤーは数ある群雄の中から一人を選択し中国大陸の統一を目指していくというもの。

 

拙者はソフト自体を所持していませんでしたが、友達から借りて夢中でプレイした思い出があります。なんといっても横山光輝作『三国志』が流行っていた時期で、武将の名前や物語も知っていたのが大きかったです。


領地数に応じた命令書を使いながら政治や人材育成、戦争を行っていくのですが、子供心にハマっていたのが捜索コマンド。武将が「では行ってまいります」と言って出かけて行くのですが、新しい武将や宝、金銭を発見してくるので、それが妙に楽しくて繰り返し派遣し続けていた記憶があります。

 

ゲームには関羽張飛趙雲といった三国志お馴染みの豪傑たちが登場します。彼らの力に物を言わせた遊びもでき、一騎討によって敵将を倒してまわるプレイも楽しいのですが、本作では知力が高い軍師系武将にもスポットが当てられており、土地の開発や計略によって活躍ができるようになっていました。(当たり前のように思えますが、武官と文官の活躍バランスが取れた歴史シミュレーションゲームはなかなかない)

 

特に計略には火計、水計、落石、十面埋伏といった多彩なものが用意されており、先述の張飛といえど瞬く間に兵力を失ってしまうなど、戦場を一変させることができ、遊びの幅がありました。また忠誠心の低い武将を戦場で寝返らせることができる籠絡などもあって、忠誠管理の点でも楽しかった思い出があります。

レトロゲームでありながら、内容だけを見れば完成されていた作品だったと感じています。シリーズ最終作品はプレイステーションポータブル(PSP)で発売された「中原の覇者 -三国将星伝-」になります。この作品についてもまたいずれ書くこともあるかも知れません。


今回は思い出の歴史ゲームについて書かせていただきました。最後まで読んでくださった方がいれば嬉しく、またありがたいと思います。

 

最後までスクロールして呼んでいただいた方に歴史ブログらしく歴史に関するクイズを一問出したいと思います。

問題
三国時代、魏王曹丕献帝から禅譲を受け魏を建国しました。魏は後に司馬一族によって簒奪されますが、それまでに何代続きましたか?

答えは次回のブログで発表します。